リオ最大の犯罪組織トップが死亡2024年06月08日 13:37

 ブラジルのメディアによると、リオデジャネイロ最大のミリシア(犯罪者の民兵組織)トップが7日、警察との銃撃戦で射殺されました。射殺されたのはピピートと呼ばれていたルイ・パウロ・ゴンサルベス・エステヴァン氏(33歳)で、12月に自首したジーニョ氏(それまでのミリシアのトップ)の右腕として活動していました。

 警察によると、ミリシアに対する一斉摘発の際、屋内にいたミリシア兵は素直に逮捕に応じ、他の民兵はバス3代を強奪、バリケードを築き抵抗、警察と銃撃戦を行い3人が死亡しました。警察官に負傷者はいませんでした。ピピートも撃たれ病院に搬送されましたが、病院到着時に死亡が確認されました。

 警察が摘発の際、ミリシアが35台のバスでバリケードを作り抵抗したことがあり、これを指揮したのがピピートと言われています。ピピートはリオ最大の長になり、犯罪組織の主要人物の一人と目されるようになっていました。

 リオのカストロ知事は声明で、ピピートの死で終わった取締は犯罪者に厳しい打撃となると述べ、「我が国の警察は、住民の平和を脅かす犯罪者に厳しい打撃を与えた」と称賛しました。また、「犯罪者は警察官らを攻撃したため射殺された」と射殺の正当性を主張しました。