サンパウロ郊外の秘密工場で3万本のオリーブオイル押収2024年05月22日 11:23

 警察がオリーブオイルの秘密工場で3万本以上のボトルを押収し、マネジャーを逮捕しました。ブラジルのメディアによると、オリーブオイル工場はサンパウロ州内陸部のジャカレイ市にあり、警察は17日に捜査を実施、製品を押収するとともに施設の管理者を現行犯逮捕しました。

 警察が踏み込んだ工場内には非衛生的な状態で保管された石油タンク4つを備えた生産ラインがありました。タンクからボトルに詰められた製品は、異物が混入している兆候があり、識別、品質、安全性など無視した状態でガラスやプラスチック製のボトルに包装され、市場で評判の高いブランドのラベルで販売されていました。

 逮捕された工場管理者は警察に「ここで違法行為が行われていることは知っていたが、雇われた身なので黙認した」と供述しています。

 ジャカレイ市には日本人の入植地があり、日系人も多く、蔬菜、果樹、養鶏等を中心とした近郊農業を行っています。サンパウロ市から70キロほど離れた町です。