ブラジルでデング熱が蔓延2024年02月28日 15:37

 デング熱の感染者が約100万人を数え、6州と連邦直轄区が非常事態に陥っています。ブラジルのメディアによると、保健省は27日、デング熱の蔓延を阻止するため、3月2日を対策開始日の「Dデー」と決め、大々的な蚊の駆除作戦に乗り出しすと発表しました。

 デング熱が特に蔓延しているのはアクレ、ゴイアス、ミナスジェライス、エスプリットサント、リオデジャネイロ、サンタカタリーナの6州と連邦直轄区です。それらの州は公衆衛生上の緊急事態を宣言しました。ブラジリアで保健大臣は「国、保健当局、保健省はさまざまな地域、州、自治体で何が起こっているかを注意深く監視することになる」と語りました。

 保健省は「Dデー」実施に備え、「政府は州、地方自治体、連邦管区を支援するために確保していた財源2億5,600万レアルを15億レアルに増額した」としています。そして政府は27日、ミナスジェライス州、ゴイアス州、リオデジャネイロ州、サンパウロ州、連邦管区の自治体に対し総額2,340万レアルの支払いを承認しました。

 デング熱はブラジル全体で今年に入って8週間で97万3,000人以上の感染者が確認され、昨年同時期の20万7,000人から5倍近くに増加しています。今年はこれまでに195人の死亡が確認され、672人が死因を調査中です。