サッカー元ブラジル代表に懲役4年6カ月の実刑判決2024年02月23日 02:51

 サッカー元ブラジル代表のダニエル・アウベス選手が強姦罪で起訴されスペインで裁判中でしたが、22日、懲役4年6カ月の実刑判決を受けました。ブラジルのメディアによると、2022年にスペインのナイトクラブのトイレで女性を襲い、強姦したと言う事件で、犯行が証明されたとして実刑を言い渡しました。ダニエル選手の弁護士は判決を不服として、控訴するとしています。

 判決文では、「性的暴行が存在するためには、身体的損傷が生じる必要はなく、性的関係を持つことに対する被害者側の強い拒絶も必要ではない」と説明し、「本件では被害者の傷跡が見つかり、被害者の意志を強制する暴力の存在とその後の性的挿入が被告によって否定されていない」と述べています。

 また、懲役9年の求刑を4年6カ月に軽減したことについては、「裁判所の口座に弁護側が15万ユーロ(約2440万円)を入金した」ことを考慮したとしています。弁護側が主張していた「酩酊状態での犯行」という主張を認めたわけではなく、15万ユーロを支払ったことが勘案されたものです。

 ダニエル選手は2023年1月に逮捕されて以来、自身の資産に手を付けられなくなっており、裁判所の口座に支払った15万ユーロはネイマール選手の家族が寄付したものと言われています。ネイマール選手の代理人は、メディアにはコメントしないと答えており、事実かどうかは確認されていません。