贈答宝石で連警が、前大統領から事情聴取2023年04月05日 18:14

 ブラジルのメディアによると、ボルソナロ前大統領は4日、連邦警察にサウジアラビア政府から同氏とミシェル夫人に贈られた3セットの宝飾品について証言する予定です。連邦警察は、大統領一行が帰国時に1600 万レアルの価値ともいわれる宝石類を持ち込もうとして税関に差し押さえられ、それを取り戻そうとした際に犯罪を犯さなかったかどうかを調査しています。

 容疑は横領罪で、公務員が職務上の理由で所持している金銭や財産を横領した場合に罪に問われます。有罪になると、罰金刑のほか、2年以上12年以下の懲役刑が科せられます。

 国税庁が押収した宝石は3セットあり、2セットはボルソナロ前大統領の個人コレクションとして認められ、持ち込みは禁じられず、カイシャ・エコノミカ・フェデラルに届けられています。

 昨年12月、ボルソナロ氏が大統領職を去る数日前、当時の大統領の個人事務所は国税庁に対し、マウロ・シド元大統領補佐官名で、約1700万レアルに相当する宝飾品を解放するよう要求しました。税関チームは、宝飾品一式が申告されていなかったため、解放しませんでした。連邦警察は、この一連の流れを問題視しています。