連邦政府が先住民保護区から鉱夫を追い出す2023年02月08日 13:51

 ブラジルのメディアによると、先住民保護局が「鉱山労働者が先住民への支援物資を横取りしている」と発表したことから、ロライマ州は鉱山労働者の取り締まりを強化し、連邦政府は先住民保護区から数千人の鉱夫を追い出す作業に着手しました。しかし、ただ追い出すだけでは鉱夫の生活が成り立たなくなるため、政府は「保護区を出ても生活ができる方策を実施する」としています。

 先住民保護局は「このままでは鉱夫たちの食料がなくなり、先住民への支援物資を暴力で奪いかねない」としており、「政府の鉱夫救済措置が早急に必要」と強調しています。連邦警察は6日に先住民1人が死亡し、別に負傷している1人を発見しています。その他に森の中に先住民の2遺体があるとの報告を受けています。保護局の心配は現実となっているようです。

 先住民の鉱山労働者による健康被害は深刻で、住民保健協議会は「180の集落で14,000人のヤノマミ族が行列をして治療を待っている」と指摘し、先住民保護局のヘリコプターは、病気のヤノマミ族を保健所まで運び続けているといいます。このため先住民保護区から鉱山労働者の退去が急がれ、6日から13日まで、鉱夫退去のために3つの空路が設置されています。

 7日の記者との懇談会でルーラ大統領は、「先住民の土地での違法な採掘は行わさせない」と改めて明言しました。同時に政府は退去した鉱夫たちの生活支援も実施するとしています。