白紙からやり直すべきだ2017年07月27日 12:26

 疑惑がいっこうに解明されない中で、加計学園の今治市における獣医学部開設は予定通り認可されそうな状勢である。安倍首相はいつ加計学園の獣医学部設置を知ったかに議論が集中し、獣医学部の開設を認めるのかどうかについては無視されたまま、開設へ向けて淡々と進んでいるという。

 校舎建築費の水増し、加計ありきで進められた行政、資金繰りのための獣医学部新設といった数々の疑惑がありながら、加計学園獣医学部が認められるとしたら、国民を馬鹿にしたとしか思えない。こうした不明朗な方法での大学設置など認められるわけがない、と指摘しておきたい。

 開設までに国有地の無償譲渡、校舎建築費の半額補助と100億円近い税金がつぎ込まれ、開設後も私学助成金という名の税金がつぎ込まれる。税金まみれの大学になることははっきりしているのに、それが強引なシナリオで進み、開設が止まる気配が見えない。

 加計学園は獣医学部設置を見越して学生の募集を始めている。これだけ問題があると報道されながら、その問題の大学に進学しようとする学生のいることには驚くが、学園側はいい宣伝になった程度の認識しかないのではないか。受験生にすれば、それだけ獣医医師になりたい希望を持っているのだろう。

 もっとも、全国に薬学部が出現したが、薬剤師への道は遠いと聞く。中々国家試験に合格しないからだ。獣医学部で学んでも同じことで、国家試験に合格できなければ獣医師にはなれない。憧れだけで出来る仕事ではないのだ。獣医学部は出たけれど、資格がないという人間が多数輩出されることだけは願い下げにしたい。
  
 岩盤規制を突破するのはいい。しかし、公平に行われるべきで、岩盤を空けてもそこを通れるのは加計学園のみでは、ちょっと待った、ということである。