疫学の専門家が保健省を去る2020年05月25日 01:12

 ブラジルメディアによると、保健省国民健康監視局のアンダーソン・デ・オリベイラ局長は25日、退任の予定です。ヘンリケ・マンデッタ保健相が4月15日に辞任するさいに同氏も職を辞する考えでしたが、マンデッタ保健相が許可せず、辞任を延ばしていました。「タイシ前保健相が去った後、パズエロ暫定大臣の同意を得られたので去ることにした」と語っています。

 オリベイラ局長は疫学の専門家で、米国疾病管理予防センターやジョンズホプキンス大学に留学、疫学を学びました。リオグランデ・ド・スル連邦大学で疫学の博士号を取得しています。インフルエンザの流行、先天性ジカ症候群流行の際は、国内で開かれたワールドカップ、オリンピックなどで警戒に当たりました。ブラジリアのオズワルド・クルーズ財団学校の教授も努めています。

 マンデッタ保健相の下で新型コロナウイルス対策で活躍し、マンデッタ保健相同様にコロナウイルス封じ込め戦略として「社会的孤立策」を支持していました。同氏は「健康監視局の職は辞するが、暫定大臣に協力、新型コロナへの対応を引き続き支援する」と述べています。

 保健省の最新データによると、新型コロナによるブラジルの死者は2万2000人以上で、感染者は349,113人に上っています。

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