難民問題でロライマ州知事が議会に支援要請2019年05月14日 10:45

 通信社アジェンシア・ブラジルによると、ベネズエラと国境を接するロライマ州のアントニオ・デナリウン知事が9日、ベネズエラの危機と悪影響に対応する連邦上院議会臨時小委員会の会合に出席、同州内のベネズエラ人移民に関係する悪影響と政府の資金援助を求めました。

 デナリウン知事によると、ブラジルにやって来たベネズエラ人は約20万人に上り、彼らは同州の重要な各種サービスに大きな影響をもたらしている、としています。同知事は医療・保健サービスを例に挙げ、州都ボア・ヴィスタ市の医療機関では全ベッドの50%がベネズエラ人に使用され、新生児集中治療室に入院している46人の赤ちゃんのうち40人がベネズエラ人の子供と訴えています。

 教育分野でも、州立学校生徒のうち5000人はベネズエラ人で、保安分野もベネズエラ人から悪影響を受けていると説明しました。同州内で2700人が拘留されていますが、その中の300人がベネズエラ人としています。

 ベネズエラと国境を接する人口約1万2000人の小さな町パカライマ市のジュリアノ・トルクアト市長も6日、同小委員会に出席、ベネズエラ人の流入で町は崩壊の危機に直面していると訴えています。