安倍内閣の命運2017年08月10日 14:55

 政界の政権プロデューサともいえる小沢一郎自由党代表が、サンデー毎日誌上で「安倍内閣は今年度中に総辞職」との推論を述べているそうだ。森友・加計学園の国有財産問題、加計学園をめぐる収賄問題、国会での答弁の破綻ーーなどの理由が挙げられている。

 一寸先は闇、と言われる政界のこと。小沢氏の読み通りに行くかどうかは判らない。ただ、朝日新聞が報じる今治市役所職員の官邸訪問、秘書官との打ち合わせ、それに加計学園幹部も参加が真実となれば、安倍氏はその時に加計学園の意向を承知していたことになる。国会で答弁した「知ったのは1月20日」は嘘と言うことになり、安倍内閣はこれでは持つわけもない。

 10月には2カ所で衆議院議員補欠選挙が行われる。この結果では総辞職は早まる可能性もある。現在は、補選は1勝1敗というのが常識的な見方だが、今後も安倍内閣が国民無視政治を続ければ、2敗というのもあり得る。この場合は10月中の総辞職もあるが、強気の安倍氏のこと、破れかぶれ解散に打って出ることも考えられる。これだと与党は過半数割れで大敗し、民主党が消費税増税で解散に打って出て大敗を喫したのと同じ結果になる可能性もある。

 これまでに野党側の政権受け皿が出来上がっていなければ、政権交代までは行かないだろうが、与党の力が相当に削がれるのは間違いのない。このとき小沢氏並みの豪腕の持ち主が現れ、政界をリードしていくことになれば、日本の社会もダイナミックに活動を始めるかも知れない。

 残念ながら日本の現状を熟知し、舵取りを任せられるような政治家が見当たらない。とりあえずは、安倍内閣の推移を見守りつつ、今の日本にふさわしい政治家の出現を待ちたい。

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